個別銘柄解析~イオン(8267)
こんにちは、Dr.Dです。前回は、個別株分析として三井物産を取り上げました。今回は、おすすめの1つであるイオンを紹介したいと思います。
イオン(8267)
イオンは総合スーパーマーケットとして言わずと知れた存在だと思います。あなたの家の側にもあるのではないでしょうか?近年スーパーマーケットは、より便利なコンビニや、ユニクロ、ニトリ、無印良品などの専門店に顧客を奪われ、衰退すると言われていました。それが、それに対抗するのではなく、共存することでスーパーマーケットの中でも一人勝ちしようというのがイオンです。上記の専門店は、そもそもイオン内にみたことがある方も多いと思います。イオンは、不動産業として専門店を積極的に誘致し、その賃料をもらうことでビジネスを成り立たせています。以下は、イオンの部門ごとの収益や利益を表しています。
注目すべきは、ディベロッパー(不動産部門)、総合金融事業(イオン銀行など)の利益がそれぞれ22.2%, 35.4%もあることです。これだけで利益の半分を確保しています。消費者にとって魅力的な空間を作り出し、なおかつ利益を得ている素晴らしいビジネスモデルだと思います。うちも子どもは買い物の時は断然イオン派です。
ここ最近の業績
イオン | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 |
経常利益 | 2151億円 | 2058億円 | 1388億円 | 1670億円 |
コロナの影響を受けた2021年は経常利益がマイナスとなっていますが、盛り返してきました。来期の1年の経常利益は2000億円~2100億円の予想です。コロナ禍がもう少し落ち着けば、消費の回復で更なる成長が期待できそうです。
株価指標
2022/05/20の終値で、PER 70.33、PBR2.02となっています。予想配当利回りは1.57%です。この数字を見ると、全然割安ではないし、高配当株でもないじゃないか!と怒られそうです。イオンは旧ダイエーなど比較的採算の悪い部門の再建も行っており、結果的に売り上げに対して利益が少なくなっています。しかし、数年でそれを解消したとき、イオンの真の価値を数字でも見ることができるのではないかと思います。
(*割安の基準はPER<15, PBR<1.5であると、私の株式投資の話~高配当利回り投資について - Dr.Dのお金の点滴で説明しました)
魅力的な株主優待
それではなぜ、高配当利回り投資の本ブログでイオンを紹介したかですが、株主優待がとても魅力的なんです。株を保有するとオーナーズカードが進呈され、保有数に応じてイオンでの買い物のキャッシュバックを得ることができます。下図にまとめました。
100株以上 | 500株以上 | 1000株以上 | 3000株以上 | |
還元率 | 3% | 4% | 5% | 7% |
私は食費、日用品などほとんどをイオンでまかないますので、年間で120万円ほどイオンで買い物しています。3%が還元されるので、年間3.6万円ほどキャッシュバックされます。2022/05/20終わり値で計算した配当利回りは15.7%にもなり、わずか6.34年で株の買い付け額を回収することができます。あと6年でイオンが倒産してなくなるとは到底思いませんので、こんなにおいしい話はないです。家の近くにイオンがある方、是非購入を検討してください。
終わりに
今回は成長株としても期待でき、株主優待を含めた配当利回りが異常に高いイオンをお勧めさせていただきました。私の持つ株の中で唯一PER,PBRなどの株価指標が割安ではありませんが、むしろ一番魅力的と考えている会社かも知れないです。2022/05/20現在株価の水準も安いと考えますので、是非購入を検討してみてください。
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