個別銘柄解析~三井物産(8031)
こんにちは、Dr.Dです。前回までで、私がどのように高配当株式投資を信じるようになったかお話してきました。本当は高配当株式投資にあたり参考にしてほしい本があと2つありますが、一度個別銘柄解析シリーズに移ろうと思います。
三井物産(8031)
日本で有名な5大総合商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、住友商事)の1つです。総合商社は資源関連株とみられることもあり、実際に資源(原油、天然ガス、鉄鉱石、石炭、銅、ニッケルなど)で大きな利益をあげています。しかし、ここ最近の資源高になるまえの数年でも過去最高益を更新しており、コンビニやアパレル、食品業なども手掛けることで資源以外にも収益力良好な、まさに総合商社です。
魅力的なLNG(液化天然ガス)事業
5大総合商社の中でも、LNG(液化天然ガス)業に強みを持つ三井物産です。主にカタールやオマーンなどで、その事業を展開しています。私が液化天然ガスに注目する理由は、人類が通る道として不可欠と考えているからです。現在ESG(環境、社会、企業統治)というものが重視され、特に環境は非常に大事で、環境に配慮しない会社は大口機関投資家の対象から外れることがあります。人類は2050年までで自然エネルギー(例えば太陽光、風力や水力など)をメインにする目標を定めており、私はそれも不可能ではないと考えますが、すぐに切り替えることは不可能です。移行期間としてどうしても環境汚染の少ない代替エネルギーが求められます。
また電力の重大な欠点として、保存がきかない点にあります。電池というものはありますが、未だに莫大な電力を保存できる技術はありません(だから大規模停電などが起こり得ます)。つまり需要と供給が一致している必要があり、仮に自然エネルギーがメインになったとしても、電力を安定的に調整できないため需要と供給のバランスを満たすための調節電源が求められます。
その両方を満たしうるのがLNG(液化天然ガス)です。石炭と比べて環境に良いこと、また調節にもガスの力は適しています(バーベキューで火力の調節は難しいですが、ガスコンロでの火力の調節は自由自在、そういうイメージです)。加えて世界には有効利用されないで破棄される天然ガスが多量に存在します。液化天然ガスの技術が優れているのは日本や韓国くらいで、国としての売りにもなり得る事業です。少なくとも10年~数十年のレベルで、LNG(液化天然ガス)は人類にとってありがたい武器となるでしょう。
ここ最近の業績
三井物産 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 |
税引き前利益 | 5843億円 | 5343億円 | 4502億円 | 1兆1644億円 |
上記の通り、コロナの影響がでた2021年3月期は少し減益ですが、2022年3月期はここ最近の資源高もあり大幅に増収しています。経営は好調です。
株価指標
2022/05/19の終値で、PER 6.11、PBR0.87となっています。予想配当利回りは3.93%です。5大商社は*PER, PBRの点から割安であり、現在株価でも十分購入候補になります。私は配当利回り4%前後(株価で3000円)が買いの目安ととらえています。
(*割安の基準はPER<15, PBR<1.5であると、私の株式投資の話~高配当利回り投資について - Dr.Dのお金の点滴で説明しました)
終わりに
今回はここまでにします。まずは実際に私が実際に保有している株から分析していこうかと思います。
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