Dr.Dのお金の点滴

医師による節約や株式投資のこと

投資で成功するために

 こんにちは、Dr.Dです。前回までのお話では、私がスイングトレードを経験し、その後高配当利回り投資に興味を持っていったお話をしました。恐らく私は今後もしばらくはこの高配当利回り投資をメインで投資し、できれば更なる成功をしたいと思っています。配当利回り投資に関わらず、投資に成功するには自分が現在どんな種類の投資を行い、何を狙っているのか、はっきりさせることがとても大事だと思います。

 

この記事が役に立つ方

株式投資を行いたいがどんな銘柄をいつ購入し、いつ売却すればよいかわからない方

・投資法にはどんなのがあるの?という方

 

投資法の分類

 投資方法の分類ですが、私個人としては以下のようにざっくり分類しています。

 

 

トレードなのか、投資なのかの立場をまずはっきりさせる

 あくまで私の個人的な分類なので異論もあるかも知れませんが、まず大事な分類はトレードと、投資(主に長期投資を意味する)をきちんと分類することです。株式市場の中で個人投資家は9割が負ける、という言葉もありますが、一番多い退場パターンはトレードと投資をきちんと分類していないことでしょう。

 

「ファンダメンタルを勉強し分析したが悪くない、決算も良い、この会社は長期的にみて将来有望だ!」と購入したはいいものの、

 

1-2週間して株価が5%も下がってしまった、「世の中ではいい投資家は損切をきちんとすると言われているし、損切だ!」と売ってしまう。

 

購入の時は「投資」の考えで購入したのに、売るときは「トレード」の考えになっています。短期的な株価は、それこそトレード目的の売却市場の不安景気循環決算(内容が良くても株価が下がることまであります)などで上下するうえ、短期的な株価の推移を完全に読むことはできません(予測をしようと頑張る人はいて、それがテクニカル分析です、一定の成果はあるのでしょうが)。一方で長期的な株価は株価指標(PER、PBRなど)や決算の内容で決まっていきます。上記の例では、長期保有すると明確に決めて購入し、何か不測の事態(耐え難い不祥事や許容できない特別損失など)がない限りは保有するのが良かったのだと思います。

 

 トレードの中にはデイトレードスイングトレードなどがあります。

私の株式投資の話~スイングトレードから高配当利回り投資へ - Dr.Dのお金の点滴

でもお話した通り、私も1年ほどスイングトレードのようなことをしていたことがあります。つまらない、面倒くさい、メンタルが持たないなどの理由で辞めてしまったこともお話しました。グロース市場(旧マザーズ市場)への投資は、株式市場全体のトレンドに従う習性が非常に強く、トレードには向いていると思います。長期保有もできる銘柄も中にはあるのかも知れませんが、それであれば高配当利回り株の方が有望かなと思います。ただもしテンバガー株(株価が10倍以上になる株)を狙うのであれば、グロース市場の優良な成長株への投資が必要かと思います。

 

 高配当利回り投資は、企業業績や基盤がしっかりしている大型割安株(バリュー株ともいう)に投資し、配当をメインの目的とし長期間投資していきます。キャピタルゲインを目的とはしませんが、いい企業に割安な投資ができていれば自然と株価は上昇します。ただせいぜい2倍がいいとこで、既に大型株である優良な高配当利回り株は10倍にはなることはあまり期待できないでしょう。

 

ピーター・リンチの株で勝つ

 ピーター・リンチ氏も有名な株式投資家です。私は分類的には彼をグロース株投資家としてみています。彼のすごいところは、自身や自身の周りにある身近な商品やサービスを見極め、世間や機関投資家が目をつける前に発掘できるという点です。彼のことは「ピーター・リンチの株で勝つ」で良く知ることができます。

 

アメリカ株中心のお話になりますので企業名が分からないことがあるのがたまに傷ですが、考え方とは非常に面白い部分がありますので、一読の価値ありです。最近はマンガで彼の魅力を伝える本も出ていますので(私は立ち読み程度で購入はしていません)、

そちらの方がスラスラ読めるかも知れません。

 

ピーター・リンチ氏もやはり株式投資をいくつかのグループに分けて考える必要性を説いていて、6つに分類していると言います。すなわち、

 

低成長株

優良株

急成長株

市況関連株

業績回復株

資産株

の6つです。

 

低成長株は、私のいう高配当利回り株に近いものとなります。成長しきって既に大きな会社になり、これ以上は大きな成長も期待できないが安定している企業です。配当利回りが高いことが特徴で、ピーター・リンチ氏は例として電力会社株などを挙げています。言うまでもなく長期投資向けで、買う場合は割安価格で購入したいです。ちなみに、ピーター・リンチ氏はこの属性の株をあまり持っていないと著書で書いています。グロース株投資家ですもんね。

 

優良株は、低成長株と近いがそれより少し成長が期待できる会社と定義しています。例としてはコカ・コーラなどを挙げています。私の分類ではこの優良株も高配当利回り株に近いと思います。ピーター・リンチ氏はこの属性の株は30-50%も値上がりしたら売却して他の割安な優良株にうつるべきと言っていますが、私はこのカテゴリーの株は長期保有で良いと思っています。

 

急成長株は、いわゆるテンバガー(株価10倍)を狙うことのできる会社です。私の言うところの成長株に当たります。ピーター・リンチ氏はここら辺を狙うのが非常に上手という印象があります。

 

市況関連株は、売り上げと利益が循環的に上下する会社で、例としてタイヤ製造会社や自動車、航空会社などが挙げられています。好景気の時は良いが、不況の時の株価の下落も激しい難しい会社となります。ピーター・リンチ氏はタイミングが大事で、実際その業界で働いている人に有利と言っています。

 

業績回復株はその名の通り、一度業績が激しく落ち込んでそこから立ち直った会社です。当然底の方で株を買えれば株価の上昇が期待できますが、そのまま潰れて上場廃止なんてことになったら最悪です。ピーター・リンチ氏も特に推奨はしていません。コロナ禍での航空株などが近いと思いますが、あえてこのカテゴリーの株を選ぶ必要もないと、個人的には思います。

 

資産株は、その名の通り資産を持つ株です。例えば不動産ですが、通常のPBRなどに反映されない、確定されていない含み益を持っている企業がいくつかあります。ですので実質PBRは現在の値よりもさらに低いと考えていいのだと思います。日本株で言えば例えばJR東日本(9020)で、鉄道会社なのでイメージないかも知れませんが駅周辺の立地のよい不動産を所有しています。コロナ禍で本業でダメージを受けているため私は所有しておりませんが、コロナ後業績が回復してくれば優良な企業です。私は資産株として住友倉庫(9303)や、イオンモール(8905)などを所有しています。どちらも2022年05/12時点でPBRが1を切る(0.8程度)割安企業ですが、特にイオンモールは不動産の含み益が2000億円以上あり、実質的にはさらにPBRが低く割安と考えることができます。

 

終わりに

 今日は株式の分類法を主に見てきました。どんな投資法も、その特性に合わせた売買(あるいは長期保有)を行わないと、絶対に成果は上がりません。自身の持っている株を、分類してみてはいかがでしょうか?私の簡単な分類に当てはめても、ピーター・リンチの分類に当てはめても良いと思います。

 

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