個別銘柄解析~INPEX(1605)
こんにちは、Dr.Dです。前回は、個別株分析として三菱UFJFGを取り上げました。今回は、エネルギー関連株として注目のINPEXを取り上げたいと思います。
INPEX(1605)
INPEXは原油、天然ガスの開発生産国内大手の企業で、政府が20%近くの株式を保有しています。それゆえ配当が安定しており、2022/06/07時点で還元性向40%以上を目標にし、1株当たりの年間配当の下限を30円と設定しています。また、営業利益率が約47%と抜群の安定性を誇ります。営業利益率は高ければ高いほどその分野で独占的で、他の会社の参入障壁が高いと言えます。通常は10%を超えると優秀ですので、INPEXがいかに他社に真似できない優秀な事業を行っているかわかると思います。特に、地層深層から液化天然ガスを取り出しエネルギーを日本へ届ける事業は我が国のエネルギー事業の生命線になっています。
ここ最近の業績
INPEX | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 |
経常利益 | 5110億円 | 2573億円 | 6576億円 |
1兆420億円 予想 |
最近のエネルギー高を反映して、今期は大幅増益予定です。しばらくエネルギー高は続くと考えられ安定した収益が得られそうです。ただ、エネルギー関連株なので、決算や原油価格などはきちんとチェックが必要です。
株価指標
2022/06/07の終値1671円で、PER 7.72、PBR0.74となっています。予想配当利回りは3.23%です。現在の株価水準でもまあまあ割安になっています。できれば予想配当利回り4%程度まで下がったとき(株価1350円)に買いたいですが、現状恐らく株価は上昇するでしょう。どんな株もずっと株価が上がり続けるのはありえないので、購入チャンスが来たときにすぐに買えるよう現金の準備もある程度しておきたいですね。
(*割安の基準はPER<15, PBR<1.5であると、私の株式投資の話~高配当利回り投資について - Dr.Dのお金の点滴で説明しました)
終わりに
今回はエネルギー関連株としてINPEXを取りあげてみました。現在買い時かと言われると難しいですが、何かの拍子に下がったときにすぐに買えるよう銘柄のチェックとキャッシュの準備はしておきたいものです。
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