個別銘柄解析~住友倉庫(9303)
こんにちは、Dr.Dです。前回は、個別株分析としてKDDIを取り上げました。今回は、今までの大型株シリーズの中では異色な、規模が小さいけど高配当で、成長株としても期待できそうな住友倉庫について解析したいと思います。
住友倉庫(9303)
住友倉庫は、倉庫、物流、不動産などで安定的な収益を上げる東証プライムに上場する企業です。時価総額は約2000億円と今まで紹介した企業に比べると小さめですが、コロナ禍でネットでの宅配などEコマースが急激に進み、物流が成長しそれに伴い倉庫の重要性も見直される、まさに今後も成長分野だと思っています。業績も好調で、高配当かつ自社株買いにも積極的です。
ここ最近の業績
住友倉庫 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 |
経常利益 | 112億円 | 135億円 | 135億円 | 304億円 |
小型株で利益水準は低めですが、コロナ禍の2020年3月期に過去最高益をたたき出し、それを2022年3月期に大きく更新しました。企業業績は好調で、来期も275億円の経常利益を見込んでいます。
株価指標
2022/05/27の終値2156円で、PER 7.94、PBR0.85となっています。予想配当利回りは4.64%です。現在の株価水準でとても割安です。また決算書で確認する限り住友倉庫には約670億円の不動産の含み益があります。含み益のため上記の株価指標には反映されませんが、もしこれをPBRに含めるとするならば、実質的にPBRは0.64とさらに低い水準になり、とてもお得です。投資で成功するためにでもお話した通り、不動産など隠れた資産を持つ会社は世間に認識されているよりも潜在的に価値が高い可能性がありますので、積極的に投資したいものです。2022/05/13の決算で順調な業績、自社株買いの発表、増配を確認したのち私自身すぐに100株買い増ししました。
(*割安の基準はPER<15, PBR<1.5であると、私の株式投資の話~高配当利回り投資について - Dr.Dのお金の点滴で説明しました)
終わりに
今回は成長株としても期待できる住友倉庫を紹介しました。現在の株価で十分割安で高配当ですので、是非購入を検討してみてください。
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