Dr.Dのお金の点滴

医師による節約や株式投資のこと

住宅は資産なのか負債なのか

 こんにちは、Dr.Dです。前回の話では、保険による固定費の削減を提案させていただきました。本日は、住宅は資産なのか、負債なのかという話をさせていただこうと思います。携帯、保険、住宅...固定費の話はこのくらいで一旦区切ってよいでしょう。次回からは徐々に株式投資の話を絡めていきたいと思います。

 

この記事が役に立つ方

・住宅やマンションの購入を考えているが、ネットで住宅やマンションは”負債”だという人がいる。買わない方がいいの?という方

・既に住宅やマンションを購入したが、ネットでそれは”負債”だとみて不安な方

・資産とか負債について簡単に知りたい方

 

住宅は買わない方がよい?

 住宅やマンションの購入を考えている方、あるいは購入したばかりだけどネットを見回せばそれは負債だと書いてあり不安になる方いらっしゃいますか?せっかくマイホームを手に入れたのに...なんとなく晴れない気持ちでいたら損ですよね。住宅に関しての私の結論は、「買っても良い」、ただし当然ですが「返済できないローンは組むな」です。ちなみに、私は新築戸建てを注文住宅で購入しています。まずは、よく議論になる住宅やマンションが資産なのか負債なのかの考察から入りましょう。

 

資産と負債~貸借対照表

 私は、高校時代から医学部を目指して勉強していたため、勉強は必然的に理系科目に偏っていました。授業は勿論最低限カリキュラムを受けていますが、そもそも国語や社会科にはあまり興味も持てませんでした。そのまま高校を卒業し、大学の一般教養も社会科の科目はほぼありませんでしたので、「資産」と「負債」なんて言葉を意識し始めたのは恥ずかしながら医師になり、お金が足りなくなり、株式投資を始めたいと思ってからです。株式投資を始めるにあたって、かの有名なロバート・キヨサキさんの「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだことがきっかけでした。

 

 この本の中では、資産は私のポケットにお金を入れてくれる負債は私のポケットからお金を取っていくと定義しています。簡単ですね。この定義に従うならば、住宅というものは住宅ローンで我々のポケットからお金を取っていきますから、まぎれもない”負債”と定義できます。

 

 では、住宅やマンションが”資産”という方もいらっしゃいますが、それはなぜでしょうか?原因はいろいろありますが、実は決算書などに記載される本物の貸借対照表では、形式上土地や建物は”資産”に入るからです(住宅ローンや固定資産税は別途”負債”に入ります)。加えて、本当に住宅を資産と呼んでいい場合もあるでしょう。例えば、都心部の立地、交通の便がよい価格崩れしないマンションを購入し、数年間住んだとしても同等以上の価格で売却できる見込みがある場合、資産と考えても良いでしょう。これは稀なケースで、通常は当然購入した瞬間から価格は下がり続けます。新築戸建てなどは残念ながらこの視点で言うと資産にならない可能性の方がはるかに高いです(ただし土地部部分に関しては価格に応じた価値が残ります)。

 

 総合的に考えても、私の結論も住宅は”負債”という結論で異論ありません。そして資産、負債については少なくとも自分の事を考える場合は金持ち父さん、貧乏父さんの定義を用いると考えやすく実情に合っていると考えます。

 

住宅の購入はそんなに悪か?

 ただ、住宅は生きていくのに欠かせないものですから、購入がそんなに悪かというとそうでもないと考えています。現在格安物件で満足している独身のかた、そういう方には単なる贅沢かも知れませんが、LDK以上に住もうとする子持ちの方は不動産価格が高騰する現在住宅を購入した場合の方が安い場合があります。

 私は職業柄頻繁に転勤がありますが、築30年のマンションや戸建てを借りるより、新築の戸建てを建ててローンを支払う方が月々の支払いが25%程安くなる地域で、ありえないと思い新築購入してしまいました。勿論住宅ローンは借金であり負債であることは間違いなく、特に不動産投資など考える場合はローンが借りれなくなる可能性もあり注意が必要ですが、私のように不動産投資は考えない方であればよく検討して購入しても良いと思います。

 

 

払えるローンの金額

 払える住宅ローンはどれくらいでしょう?一般的には家賃は月収の30%以下が望ましいとされています。実際には固定資産税や将来の修繕のための積み立てもありますので、25%以内がベストだと思います。今回は新築戸建てに限定して考えたいと思います。マンションは管理費、駐車場費、確定で取られる修繕積立費などあり、新築戸建てよりさらに維持費がかかることを追記しておきます。ネットで検索すると年収と手取りの対応表がでます。人によって税金など微妙に異なりますが、今回は

 

年収500万円ー手取り387万円

年収700万円ー手取り524万円

年収1000万円ー手取り722万円

年収1200万円ー手取り850万円

 

という仮定のもとそれそれ住宅ローンがいくらまで余裕をもって払えるのか検討してみます。ダブルインカムの方は収入を合算して考えればよいでしょう(ただし出産などで一時的に働けなることには注意してください)。

 

年収500万円の場合

 月々の手取りは387/12=32.2万円となります。したがって、

手取りの25%=8.06万円

手取りの30%=9.67万円

となります。土地が安く抑えられる、あるいは既にお持ちでしたら、十分な家が建てられそうです。そうでなければ、理想の家に住むには頭金の用意が必要かも知れませんね。

 

年収700万円の場合

 月々の手取りは524/12=43.6万円となります。したがって、

手取りの25%=10.9万円

手取りの30%=13.0万円

となります。この水準までくると、十分な住宅が建ちそうですね。

 

年収1000万円の場合

 月々の手取りは722/12=60.1万円となります。したがって、

手取りの25%=15.0万円

手取りの30%=18.05万円

となります。この水準までくると、高級ハウスメーカーを除けば、ある程度選んで家を建てれるのではないでしょうか?

 

年収1200万円の場合

 月々の手取りは850/12=70.8万円となります。したがって、

手取りの25%=17.7万円

手取りの30%=21.25万円

となります。高級ハウスメーカーに手が届きそうな水準に近いでしょうか?

 

ちなみに、住宅ローンの金利1%、元利均等、頭金なし、ボーナス払いなし、35年ローンの場合

 

4000万の住宅=112914円/月

5000万の住宅=141142円/月

6000万の住宅=169371円/月

7000万の住宅=197599円/月

8000万の住宅=225828円/月

 

となります。年収1200万あったとしても6000万以内に抑えれるのが理想ですね。無理すれば、8000万近くまでいけるでしょうか?ちなみに、銀行によっては年収の8倍近くまでローンを組めるところもありますがこの計算みても少し無謀ですね。住宅のために極貧生活を強いられるのもつらいので、身の程にあっていて気に入った家に住めるように工夫しましょう。

 

終わりに

 住宅は負債だと私も思っていますが、マイホームには満足し、エンジョイしています。子どもも、伸び伸び育っています。しっかり計算して無理ない範囲で建てるのであれば私は全然ありと思います。皆さんはどうでしょうか。

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固定費の削減~保険編

 こんにちは、Dr.Dです。前回は固定費の削減として固定費の削減~携帯電話編 - Dr.Dのお金の病院を提案させていただきました。次は保険についてお話したいと思います。最初に断わっておくと、私は保険に入ること自体は反対ではなく、それぞれの家庭の事情やリスクに応じることは間違いではないと思っています。しかし「医師の私が株式投資を始めるまで」でもお伝えした通り、あまりにも多くの保険で家計を圧迫しては、本末転倒です。今回は実体験から保険を見直す方法をみていきます。

 

この記事が役に立つ方

・何となく保険にはいってしまったが、家計を圧迫している気がする

・保険費を見直したいが、どれがいらないのか判断が難しい

 

どの保険が必要なのか

 まずはどの保険が必要なのかですが、これは各々の事情で異なるというのが本音です。「そんなこと言ったら話は終わりじゃないか」と言われそうですが、残念ながらはっきりとした正解はないと思います。しかし頭に入れておいて欲しいのは、保険商品は基本的に期待値がマイナスであるということです。当たり前のことですが保険の期待値がプラスであったなら、保険会社はつぶれます。保険会社とかセールスの方って綺麗だし、広告費もふんだんに使ってなんだか景気が良さそうですよね。それを生み出しているのがまさに私たちの保険料というわけです。

 

 それでも保険に入るのは日本人の万が一に備える慎重な性格が関係していると思います。同じく期待値がマイナスのギャンブル((競馬:約65%、パチンコ:約80%など)には不快感を示すことが多いのに、保険はありがたがるのも日本人の特徴かも知れません。なので期待値で考えると、保険は入らなくていいという極端な結論になります。ですが、現実として家庭の事情などでそうもいかないと思います。一度保険がゼロでも良いという前提にたって、「こういう状況になると困るな」というものだけ残せばよいでしょう。

 

積立型保険は微妙?

 「医師の私が株式投資を始めるまで」で紹介した通り、私の最初に契約した保険は夫婦二人の死亡保険、お墓の積み立て保険、医療保険、子どもを授かっていたので学資保険、オーストラリアドルの積み立て保険で大体月5万円程度でした。それに加えて積立型の死亡保険を10万円ほどで、月に15万円ほど払っていたことになります。

 

 この「積立型保険」ですが、保険と投資の悪いところを組み合わせたような商品に思えるので、個人的にはあまりお勧めしません。例えば、積立型保険で返還される保険料が106%だったと仮定します。

 

「死亡保障も得られて、積み立てた金額が106%になって返ってくる、最高じゃないか!」

 

 このように考える方はいらっしゃいますか?私の例で言うと、月々10万、30歳から65歳まで35年間コツコツ積み上げたとします。支払った金額は4200万(!)となります。これの106%還元されるとなると4452万になって返ってくることになるので、死亡時の保証を得ながら252万円得したことになります。確かに貯金よりはいいかも知れません。これは現在の日本の預金金利がゼロに近いくらい低いことに起因します。

 

 ですが、株式投資であれば年間5%くらいのリターンが見込めると言われており、その場合複利(利子によって増えた分にも利子がついて、お金の増えるスピードが増すことと、と今は理解していただければと思います)効果で資産が倍増します。試しに月10万円積み立てて、毎年平均5%で資産が増大するとすると、支払った金額は当然4200万で同じですが、得られるリターンはなんと6932万円となります。2732万円得したことになり保険の場合の10倍儲かっていますね。現実にはこれに現在の税率で言うと税金が20.315%かかりますので555万ほど税金がかかり、手元には6377万円残り、2177万の利益を得ることになります。

 

 例えば、この運用を保険会社がそのまま行ったとして、被保険者に4452万払ったとすると、保険会社は1925万円ものお金を労することなく生み出していることになります。景気がいいわけですね。

 

 勿論、これは過程の話です。実際は原本割れする可能性も当然ゼロではありません。ですが、例えばアメリカの株価の代表指数であるS&P500などは過去35年でみても右肩上がりで、勿論下がることもありますが35年など長期のスパンで見た場合上がる可能性の方が高いと判断できます。

 

 ちなみに、上記の計算でやはり死亡保障が欲しいとのことで月々5000円の掛け捨て保険を契約した場合、210万円支払いますので、それでも1967万の利益が出ているわけですね。これが現在積立NISA(非課税で積立投資できる制度)などが流行っている理由です。名前くらいは聞いたことがあると思います。

 

 

我が家の保険の話

 上記の理由により、我が家では積み立て型の保険は全て解約(あるいは支払い済みに)しました。今は必要な分を必要な分だけ掛け捨てしています。具体的には、私の死亡保険、就業不能時保険、家族全員分の医療保険となっています。合計金額的には24270円です。大分すっきりしました。我が家は元々保険に支払いすぎであったこともあり、これで投資の元手を得ることになりました。

 

 ちなみに、これでも高い、無駄だと感じる読者の方はいらっしゃると思っています。例えば上記の内訳で医療保険が8000円を占めます。日本という国はいい国で、高額医療制度で月々の医療費に上限が設定されていますし、そもそも医療費も非常に安い国です。医療保険は無駄だという人も多くいます。ある意味正しいですが、現在に限るとコロナ禍でいつ誰が感染してもおかしくないですし、我が家は嫁が手術したときに月の医療費が30万近かったこともあり(高額医療制度申請の上で)、加入しています。こういうとこ、日本人ですが各々の判断で良いと思っています。

 

 残りは万が一に備えた死亡保険と就業不能保険です(補償内容が微妙に違う)。これも万が一の時に家族が現状の生活を維持できるように、多めに設定しています。もし必要最低限で良ければもう少し安くはなると思います。期待値的にはマイナスでも、万が一って起こってしまえば当事者には100%なんですよね...そこらへんが難しいところです。

 

終わりに

 いかがでしたでしょうか?元々無駄が多い家計の方は、携帯と保険の見直しだけでも十分キャッシュフローがプラスに向いてくると思います。次回は、住宅の話でもしようかと思います。

 

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固定費の削減~携帯電話編

 こんにちは、Dr.Dです。前回の話では、固定費の削減が大事だというお話をさせていただきました。今回は具体的に、固定費の削減について考えていきたいと思います。まずは携帯電話からいきましょう。

 

本記事が役に立つ方

・携帯料金が3000円(機種代を入れて5000円)を超えている方

・何となく3台キャリアが安心で、他のよくわからない会社は嫌な方

 

携帯電話料金の話

 ソニー生命の「スマートフォンに関する意識・実態調査2019」によれば、

携帯電話の月々の料金は平均で6401円となっています。三大キャリア(ドコモ、auソフトバンク)では7516円MVNOなど(UQ、LINEMO、mineoなど)の格安会社では2830円です。その差は実に4686円となっています。

 

「なんだ、そこまで変わらないじゃん」

「こんなの節約に入らないよ、そんなに貧乏ではないのに...」

 

このように感じた方いらっしゃいますか?確かに月々にしたらそこまでではないのかもしれませんが、これは1年で56232円の差となります。これを変動費である食費に置き換えてみたらどうでしょうか?5000円のディナーの場合、11.2回分となります。1000円のランチの場合、56.2回分となります。サラリーマンが日々の昼食を500円で済ませているとすれば、112.4回分となります。5万円お金を作るのに、これらを我慢をしなければならないとすると、少なからずストレスを感じると思います。

 

 そう、固定費削減の良いところは一度見直ししてしまえば多くはストレスを感じることなく自動的にお金を浮かせることができる点なのです。それも、その節約効果は変更しなければ一生続きます

 

 なお、コロナ禍になってから菅元総理が携帯料金については三大キャリアにも安くなるよう働きかけてくれましたね。ただインスタグラムのアンケートなど見ると未だに携帯料金に10000円近く払っている方も多くみられます。簡単に節約できますので是非お試しを。

 

格安会社のデメリット

 格安の携帯料金を提供する会社はいくつか存在しますが、デメリットも存在します。よく言われているのは

 

①時間帯によって通信スピードが遅くなる場合がある(特に昼休み時間など混雑する時間帯)

②キャリアメール(~docomo.ne.jp、~au.com、~softbank.ne.jpなど)を使用できない場合が多い

③実店舗が少ない、あるいはネット上での手続きがメインでサポートが受けにくい

 

などがよく言われるデメリットです。②に関しては、今はgmailやyahooメールなど、無料でメールアドレスを取得できるサービスも多いので、よほどこだわりがなければ問題にはならないのではないかと考えます。①や③はそれぞれの会社によって現状が異なると思いますので、ネットで情報収集したり、できれば身近な人でそのサービスを使用している人に直接使用感を聞いてみるのが一番確実でしょう。

 

 ちなみに私は元々楽天モバイルを使用していて満足していたのですが、地方の自宅で電波が圏外になり泣く泣く解約しました...このように使用する地域でも若干使用感が異なる会社も存在しますので、そういう意味でも身近な人というのはいつでも信頼できる情報源ですね。現在は私はUQモバイルを使用しています。昼間でも通信速度が落ちることはないように感じますし、実店舗も存在し手続きなどが不安な方も安心です。迷ったら候補に入れておくとよいでしょう。参考までに、私の月々の料金は2000円ほど(くりこしM5G、通話パック60分、auでんき使用による自宅セット割)です。

 

終わりに

 今回は切りが良いので短いですがここで区切らせていただきます。次は保険の事を話そうと思います。

 

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家計の見直しについて~支出はクレジットカードで管理しろ!

 こんにちは、Dr.Dです。前回のお話で、私が貧乏になった経緯、そして株式投資を行おうと思った決意までお話ししました。私は実際には株式投資を行いながら並行してやった事ですが、株式投資よりも前にもっと大事なことがあります。それは家計の見直しです。月々のキャッシュフロー(お金の流れ)がマイナスの方は、残念ながら株式投資を行うスタートラインに立てていないと思った方が良いでしょう。とはいえ、多くの方は今この瞬間をきちんと生きている訳ですから、キャッシュフローが±ゼロか、マイナスだとしても一時的な要因(結婚、出産、子どもの入園入学など)によるもの、という方がほとんどだと思います。私のように無駄が多かった方はすぐに改善に向かうでしょう。

 

本記事が役に立つ方

株式投資を行いたいが、元手がない方

・特に無駄遣いしているわけではないのに、お金が貯まらない(たまにマイナス)という方

・家計簿をつけるほどまめではない方

 

家計をまず"可視化"する

 唐突ですが皆さん、自分の(あるいは家計)の収支を正確に把握していますか??当たり前のようですが、私はまずこれができていませんでした。買い物のたびにレシート取っておいて家計簿をつける…そんなのめんどくさいんですよね。大事なことですがそれで収入が増えるわけではないし、気をつけてお金を使えばいいじゃん!…って思いがちです。

 

 ダイエット業界で、毎日体重を測定する人は痩せる、と言われています。毎日自身の体重を見ることによって、モチベーションを維持できたり、逆に増えた時に戒めになるからでしょう。実は医療の世界にも似たようなことがあって、"認知行動療法"といいます。自分の現状をきちんと把握して、行動する。実はこれ医者に任せてわからない薬を出されている人より時には有効なことがあります。

 

 このように、認識することで物事が良い方向に進むことは往々にしてあり得るので、家計はやはり把握しておきたいところです。最も手っ取り早い方法は支出をクレジットカードで管理する、ということです。私は、クレジットカードを使うことに最初抵抗がありました。お金を支払っている感覚がないため、使いすぎそうだし、1番の落とし穴は請求が支払った翌月にくることです。まだお金があると思っていたところに、高額請求がきて支払いがギリギリだったことも多々あります。

 

 このような問題を解決するには、支出を"全て"クレジットカードで管理する必要があります。私は楽天カードを使用し、支出を管理するようになりました(Amazonを利用することが多ければAmazonのカードなど、何でも良いと思います)。現在では公共料金の支払いもカードで行えるところが多いし、コロナ禍でクレジットカードやタッチ決済を推奨する店舗も増えていますから、これを機にクレジットカードにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

 

楽天カードアプリを使えば、手間なく家計簿作成も可能

 

クレジットカードの副産物:無視できないポイント

 支出をクレジットカードで管理することで、ポイントが貯まっていくのも無視できない点です。楽天カードのポイント付与率は基本的に1%ですから、年間200万円生活費がかかるとしたら、2万円はタダで得ていることになります。これは非常に大きくて、2万円の高価な買い物をしたいけど中々買えない、という現金払いの方は、カードで支出を管理すれば1年間生活するだけで必要なお金を用意できるのです。

 

 節税などの記事を書くときに後述する予定ですが、実際は楽天市場での使用ではポイントが数倍~10倍以上になるため、私の例で言うと(年間使用が200万円ではないですが)1年で10万円以上ポイントを得ています。ここまでくると、無視できないですよね?

 

家計を把握した後にやること

 ここまできた皆さんは、家計をクレジットカードで管理し、支出を把握できた(あるいはどうしても現金派の人が頑張って家計簿をつけて把握した)と仮定します。すると収支の中の支出が浮き彫りになります。

「私は外食が多いから、減らさなきゃ」

「ついつい趣味にお金を使いすぎる」

勿論、正解です。このような傾向を知ることは、節約への第一歩です。ですが、それよりもっと重要なことがあります。それは固定費の削減です。固定費とは、携帯料金や保険料、住宅ローンや家賃など、毎月意識していてもいなくても、大体同じくらいの金額がかかるものです。

 

終わりに

 今回はここまでにします。なかなか株式投資にたどりつけませんが、家計の月々のキャッシュフローの改善が一番大事です。まずは携帯料金や保険の料金を見直しましょう。次回は実際の固定費の見直しについて書こうと思います。

 

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医師の私が株式投資を始めるまで


はじめに

 初めまして、Dr.Dと申します。このブログでは、医師の私が主に株式投資について発信していきたいと考えています。その他保険の見直し、節約、節税、住宅についてなどお金にまつわることをつぶやきます。 私自身は大した知識もなくせいぜい”お金のつぶやき”程度のレベルかも知れません。いつかはブログ名に恥じないような知識の詰まったブログにしていけると嬉しいです。

 

いつか、お金に困る人々を救いたい

 

 別に医師の方を読者に想定しているわけではなく、お金が貯まらない人、増えなくて何かいい方法はないかと考えている人に、少しでも勇気を与える投稿ができればいいなと思っています。

 

 初回の今回は医師の私が、株式投資を始めるまでの経済事情の変化と決心を綴っていこうと思います。

 

医師国家試験に合格、プロポーズまで

 私は医師国家試験を合格し、晴れて医師となりました。初任給を頂いた時の嬉しさは今でも覚えています。学生時代のバイトと比べて自分自身で使えるお金が倍増し、社会人として自由を得たような気になっていました。

 

 私には学生時代から付き合ってた彼女(現在の妻)がおりましたので、給料の使い道はウン十万の婚約指輪を買うことに決めていました。すぐにでも欲しかったので、クレジットカードのボーナス払いで購入し(ボーナスなんて無い職場でしたが)、月いくら貯金に回せば破綻しないかを考えた記憶があります。この当時は彼女も働いていましたので、生活費はほぼ折半で贅沢してもそこまでお金に困ることはありませんでした。指輪とプロポーズも成功し、年末には籍を入れることになりました。

 

研修医2年目のやりくり

 研修医2年目になって給料は少し上がりましたが、初めて住民税というものを払うようになり、手取りはあんまり増えませんでした。むしろ結婚をきっかけに保険というものに入るようになり支出が増えました。

 

 この頃は本当に何も考えてなくて(というより保険屋の話を聞いて必死に考えていましたが知識もなく、そりゃ保険屋に誘導されるよなと)夫婦二人の死亡保険、お墓の積み立て保険(最早意味わからん。。。)、医療保険、子どもを授かっていたので学資保険、オーストラリアドルの積み立て保険と、総額月五万円以上(!)支払いを開始してました。これだけでも十分家計を圧迫しうる状況ですが、今後もっと状況は悪化していきます…ちなみに結婚式を挙げるために嫁は仕事を引退し、総額ウン百万する結婚式費用を貯めることに働く毎日でした。家計はマイナスにならずとも結婚式費用以外の貯金が増えることはありませんでした。そうは言ってもなんだかんだ楽しかった結婚式を終え、晴れて研修医終了し医局(外科系)というものに入局することになりました。

 

医局入局後の経済事情

 医局入局後は劇的に仕事が忙しくなり、毎週末当直もあり、正直仕事以外の事を考える余裕がありませんでした。休みなんてない生活です。給料は研修医時代が守られたいい給与体系だったこともあり、絶対値としては研修医時代より上がりましたが時給換算では恐らく半分以下になったと思います。それでも仕事はやりがいもあり嫌なことばかりではありませんでした。

 

 経済事情としては、高級旅館に泊まるなどまだ散財していた時期だったので、ほとんど変わらず収支プラマイゼロくらいでした。そしてここでさらに保険のどつぼにはまってしまいます…

 

積立型の保険

 ここであろうことか、積立型の保険を追加してしまったのです。先輩医師が積立型の保険に入っていて、

 

「お前、保険掛け捨てなのか?それじゃ定年近づいたときに、何も資産が残っていないぞ」

 

と言われたのがきっかけでした。話だけでも聞いてみるか、と言われ営業マンとお話したことがきっかけで、追加で保険を契約することになります。

 

 断わっておくと、保険というものは期待値ではマイナスですが各々の判断で入ることは間違いではないと思っています。ですが、私のは明らかにやりすぎです。結局貯金と一緒だという殺し文句に乗せられて、月10万円の積み立て型保険の契約を済ませました。前述の保険も残っていましたから、保険だけで月15万円取られる生活(!)が始まりました。

 

 月々の給料が15万円という方もいらっしゃると思います。それくらいの大金を期待値マイナスの商品につぎ込む、明らかに異常な状況です。ですが、医師の中には同じような方が一定数いると私は考えています。その理由は、医師は明らかに疲労していて判断力が鈍っていること(前述のように休みが無い医師もいます。仕事はある程度決まったパターンなので体も頭もなんとか動くのです。)、お金の勉強なんてする余裕がないこと、ある程度のお金を持っていることなどがあげられると思います。現在はコロナ禍ですが、もし私が保険の営業マンだったらできるだけ真面目に働く疲れた医師に営業かけたいですね。

 

住宅の購入、住宅ローン

 そして保険の支払いで月々の収支は常にプラマイゼロの状態を維持し、なんとか生活を続けました。子どもも二人生まれ、順調に成長していきます。子どもにもさらにお金がかかり、我々夫婦は極度の節約生活を続けていました。そんな中、子どもも大きくなり住宅の購入を検討し始めます。住宅の購入に対してはさすがに悩みましたが、私の信頼できる友達医師(今後よく登場すると思いますのでA医師とします)が既に住宅購入していたので、色々聞いて、結局購入することに決めました。

 この時家賃とそこまで変わらない住宅ローン返済額となるように住宅を設計しましたが、それでも月々の収支はマイナスになる見込みが出てきたので、焦りました。自分で書いてて思いますが、もっと早く焦ろよって突っ込みたくなります。ファイナンシャルプランナーの方からすれば明らかに破綻パターンだし、このブログを見に来るような、少しでも金融知識がある方には問題点ばっかりにうつると思います。

 

株式投資を始める

 ここでお金がない私が行きついたのが、株式投資をしよう!という結論です。株式投資をするという行為自体は問題ありませんが、他にやることがありますよね…

 本当に私の辿った道のり、考え方は本当にこんな感じでした。今振り返るとさらすのも恥ずかしいですが、住宅の購入をきっかけに株式投資に興味を持ち、その結果家計を見直すことにつながったので結果オーライですが...

 

 

終わりに

 こんな感じで株式投資を始めることになったのが、コロナ禍の始まる前の2019年あたりです。この投稿を読んで「バカだな」と感じる人が多ければ、非常にうれしい状況です。逆に同じようなことになっている人がいれば、私の失敗を参考にいい方向に改善してほしいですね。

 次回からは、具体的な家計の見直し、保険、節税、株式投資など個別の事を話していきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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